シン・エヴァンゲリオン劇場版:||、見てきました。IMAXで見ました。その感想。
感想:
全部終わったなって思った。全部納得する終わり方だった。どの登場人物についても納得する終わり方だった。すごく良かった。 以下ネタバレです!!!
もう少し細かい感想:
- 今までのエヴァと違って、かなり説明がしっかりしていた。でもところどころに考察の余地を含ませるエヴァらしさは失ってなかった。
- 登場人物のセリフが多くて、それまでのイメージから変わった人がいた。特にアスカ。
- シンジが心を開いて他の人間と話し始めるところ、最後に碇ユイが出てくるところ、ヴンダーから射出された脱出ポッドが村についた描写で泣いてしまった。
- ミサトさんがちゃんと人間に戻っててよかった。
- これまで出番が少なかったマリもメインで活躍しててよかった。マリの乗ってた8号機だけ、なんであんなに色々できるんだろうかというのは思った。
- アスカがクローンだというのは、いつからあった設定なんだろうかと思った。
本文
自分は高校生のときに初めてアニメ版のエヴァを見て、そのときからエヴァはめっちゃ好き。時間的には、多分Qの公開前後くらいに、初めてエヴァを見た。コロナ前からシン・エヴァンゲリオンの予告は出ていたわけだけど、もう正直エヴァはどこに着地させるのか全く想像できなくて、どんな終わり方でもエヴァはそれでいいと思っていた。(ただ、蓋を開けてみたら総集編だったは勘弁してほしいなとは思ってたけどw) 今日はその期待を遥かに上回ってくれていた。まずどの登場人物についても丁寧に話があるのがすごくいいと思った。冒頭12分は前日にYoutubeで公開されたので、それを見てて知ってたわけだけど、そのあとに一番最初に出てくるのがトウジ。てっきり死んだんだと思っていたら、レイとシンジを、トウジとケンスケが助けてくれるっていう。エヴァの話はこれまでネルフの人間が中心で、そこらへんで生活しているはずの人間については殆ど触れていなかった。それが今回この映画で触れることで、大多数の人間は頑張って今日を生活しているんだということを思い出す。そんな中でも、渦中の人物のシンジを迎えてくれるトウジの存在はめっちゃ良かった。「けったいなことはわしには分からんけどなあ」と言うトウジのおかげで前作までの悪夢をとりあえず横においておける安心。
やっぱりエヴァを見てると、シンジ一人になぜ全てを押し付けたんだろうか?という疑問が湧くわけだけど、それについてもちゃんと蹴りをつけてるのが良かった。ミサトさんもちゃんと人間で、シンジに押し付けたことに対して後悔の念を抱いてたわけだし。結局ゲンドウのユイに会いたいっていう身勝手な望みがあそこまで膨らませてしまったというのはなんとも現実離れしている感じはあったけれど、でも事実としてああやって世界が大変なことになっちゃってるわけだし、ちゃんとゲンドウの言葉で説明させてるのも良かった。最後の槍を作るときも、リツコさんの謎技術とマヤがなんとか終わらせるそのお約束も、特に説明無しで進化していく8号機も、今作だからこそ許されたんだと思う。特にマリは、全てを終わらせるために必要だったと思う。シンジが全員を助けて、でも彼も帰ってこれる理由として、マリは必要だった。シンジに直接助けに行くには、マリに比べると他の人間は相対的に背負っているものが重すぎるし。破を見たときは突然出てきたなあって思ってたけど、このために取ってたと考えればいいじゃんね。
シンジと周りの人間が話し始めたあたりから、松任谷由実のvoyagerとともに終わるラストのところまで、ところどころ泣いた。シンジも周りの人も先に進めたのがなんか嬉しくて悲しくて泣いてしまった。結局シンジだけがみんなの不幸を背負って終わりでもなく、かといって積み上がった問題をそのまま放置するでもなく、それぞれを一つずつ言語化して終わらせていってくれたおかげでスッキリした。正直まだ理解できてないところが色々あったので、また見ないといけないw
2021年3月13日追記
今回のエヴァは、まず新しい映像が、新しい作品が見れたことが嬉しかったんだったなって思った。話の展開には色々意見があるのかもしれないけど、公開されてよかったっていうのはファンのどの人にとっても共通だったんじゃないかなあって思う。 自分も予告編出るたびにめっちゃ喜んで見て、それぞれ何回見たかわからないしw